「うん、正解、私もこの間思った、夏休みに直したほうがいいわね、和翔に教えてもらうといいし、私もいる時は教えるわ」

「お願いします、松島くんコーラ?」

「うん、よくわかるな」

「この間も飲んでたから」

「サンキュー、父さんタブレット貸して、バスケの動画を見たい」

「部屋の机の上に置いてあるよ」

和翔はおにぎりをつまむ

「うめぇ、行こうぜ」

「うん」

「この部屋入ってて、タブレット借りてくる」

莉乃は和翔の部屋に入った



男の子の部屋なんて入ったことない……



和翔が入ってくる

「俺のさ、いつも見てる動画なんだけどけっこうわかりやすいんだよ」

和翔はベッドの枕にタブレットを立てかける

「ベッドに上がって」

「いいの?」

「うん、見にくいだろ?」

莉乃はゆっくりベッドに上がる


松島くんは気にならないのかな?
女の子と二人でベッドなんて、慣れてるのかな、私だけ?意識してるの……



二人はベッドにうつ伏せになって動画を見ていた


10時過ぎになった

「おい、そろそろ」

「そうね、二人は静かだけどずっと見てるのかしら」

「和翔は動画ばっかり見てるから、次いつ飲む?」

「来週は法事なのよ、莉乃は部活で連れていかないんだけど」

「じゃあ、来週すぎたら連絡いれるわ、和翔を見てくる」

和翔の部屋をノックする


返事がない……


「ヤバい」

莉乃の母親も見に来る

「どうしたの?」

「寝てるかも」

「起こせばいいじゃん」

「和翔はヤバイのよ」

和翔の部屋をゆっくりあける

「やっぱり寝てる、はぁ、和翔はね、起こすとパンチやキックが飛んでくるのよ、身体デカイから危ないの」

「莉乃だけ起こせば?」

「だめよ、見て、すでに寝返りうって足が莉乃ちゃんをはさんでるもの、足のけたら暴れて莉乃ちゃんまで蹴っちゃう……明日部活午前よね?」

「うん」

「6時に起こして朝食食べさせて和翔に送らすわ」

「どうした?」

「和翔が寝ちゃった」

「あー、仕方ないな、こいつまだベッドからも落ちるんだよ、莉乃ちゃんを潰さないかな」

「莉乃ちゃんが奥だから多分大丈夫かも……朝起こしにきたらベッドから落ちてるからね、だから低めのベッドにしてるの」

「まだ昼間動き足りないんじゃない?莉乃も寝たら朝まで起きないほうだからね」

「じゃあ多分朝まで起きないわね」

「ごめんね」

「ううん、うちの息子が悪いのよ」

莉乃を置いて二人は帰っていった