「それは………」
尊人に正論を言われて、僕は口を噤む。
尊人の言うとおり、僕とつぼみは付き合ってるわけではない。ただ、僕はが一方的に彼女に好意を抱いているだけだ。つまり、片想いだ。
「お前こそ、彼氏でもないのに広瀬のことをなれなれしくファーストネームで呼ぶなよ」
「はぁ、べつにそれぐらい構わないだろ」
「よくねぇよ。最近広瀬と一緒に帰ったりして、二人でコソコソしてうざいんだよ」
そう言って僕は、怪訝そうな表情で尊人をにらんだ。
尊人とは長い付き合いだが、こんな怒った口調で彼に言ったのは初めてだった。
「ほんとうは尊人、土日両方とも広瀬と一緒にいたんじゃないのか。だから、僕の誘いを断ってるんじゃないのか?」
僕は眉を中央に寄せて、問いつめるように尊人に訊いた。
「そんなこと、お前には関係ないだろ」
尊人の口から出た言葉を聞いて、僕の眉がピクリと動いた。
先ほど僕に言った、〝べつに、なにもしてない〟という言葉から、〝そんなこと、お前には関係ないだろ〟という言葉に彼が言いかえたことに疑問が生じた。
尊人に正論を言われて、僕は口を噤む。
尊人の言うとおり、僕とつぼみは付き合ってるわけではない。ただ、僕はが一方的に彼女に好意を抱いているだけだ。つまり、片想いだ。
「お前こそ、彼氏でもないのに広瀬のことをなれなれしくファーストネームで呼ぶなよ」
「はぁ、べつにそれぐらい構わないだろ」
「よくねぇよ。最近広瀬と一緒に帰ったりして、二人でコソコソしてうざいんだよ」
そう言って僕は、怪訝そうな表情で尊人をにらんだ。
尊人とは長い付き合いだが、こんな怒った口調で彼に言ったのは初めてだった。
「ほんとうは尊人、土日両方とも広瀬と一緒にいたんじゃないのか。だから、僕の誘いを断ってるんじゃないのか?」
僕は眉を中央に寄せて、問いつめるように尊人に訊いた。
「そんなこと、お前には関係ないだろ」
尊人の口から出た言葉を聞いて、僕の眉がピクリと動いた。
先ほど僕に言った、〝べつに、なにもしてない〟という言葉から、〝そんなこと、お前には関係ないだろ〟という言葉に彼が言いかえたことに疑問が生じた。