「いいんだね、悲しいだけだよ」

「そんなの気にしていたら、人を好きになることもできないよ」

僕は女神様の意見を否定して、一万円札を渡した。

「わかった。明日になったら、母親のアルコール依存症はなくなってるよ」

「ありがとう」

そう言って僕は笑顔を浮かべた。