不意に何かに気が付いて咄嗟に後ろを振り返る。
すると、そこには白い机と椅子がもう1セットあって、そこにいた人物の視線にバチリと捕まった。
教室では後ろの席で、今までほとんど話したことのない黒井洸(クロイコウ)が、頬杖を付き、表情の読めない顔でこちらを見つめている。
「……」
「……」
数秒の沈黙が流れた。
……いつからいた?なんで気づかなかった?なんでそんな涼しい顔していられる⁈
ていうか……なんで黒井君?
私だけが慌てているという状況を悟られるのが癪で無表情を装いつつ、急上昇する顔の温度に動揺を隠しきれない。
「あ、あの。
何でこんな所にいるの?」
沈黙に耐えきれず口を開いたはいいものの、私の質問は的外れもいい所だった。
そもそも、これは私の夢なのだから、なぜかは分からないけど黒井君は私の無意識の世界で勝手に呼び出され、勝手にここにいるだけだということになる。
それに、よくよく考えれば夢の中の住人に動揺するのもおかしな話だ。
黒井君はそんな私の態度や質問に、一切表情を変えず答える。
「さあ」
すると、そこには白い机と椅子がもう1セットあって、そこにいた人物の視線にバチリと捕まった。
教室では後ろの席で、今までほとんど話したことのない黒井洸(クロイコウ)が、頬杖を付き、表情の読めない顔でこちらを見つめている。
「……」
「……」
数秒の沈黙が流れた。
……いつからいた?なんで気づかなかった?なんでそんな涼しい顔していられる⁈
ていうか……なんで黒井君?
私だけが慌てているという状況を悟られるのが癪で無表情を装いつつ、急上昇する顔の温度に動揺を隠しきれない。
「あ、あの。
何でこんな所にいるの?」
沈黙に耐えきれず口を開いたはいいものの、私の質問は的外れもいい所だった。
そもそも、これは私の夢なのだから、なぜかは分からないけど黒井君は私の無意識の世界で勝手に呼び出され、勝手にここにいるだけだということになる。
それに、よくよく考えれば夢の中の住人に動揺するのもおかしな話だ。
黒井君はそんな私の態度や質問に、一切表情を変えず答える。
「さあ」