小学校5年生になった杏(あんず)は、金持ちだけどわがままで意地悪な美鈴(みすず)と同じクラスになってしまった。
美鈴は杏の両親が勤めているスーパーの社長の娘で杏を脅し、杏を友達から離し自分の支配下に置いていた。

杏の父親は自分の弟の借金の保証人になり、生活もあまり裕福とは言えなかったが杏は優しい両親と姉、保育所に通う妹が大好きだった。

美鈴は『自分の本当の親は大金持ちで、自分を迎えに来る』と杏に告白をする。ある日、学校に不審者情報が出る。その不審者は父親の弟夫婦で杏の本当の両親だった。月日が経ち今は大金持ちになり杏を迎えに来たのだ。本当は美鈴ではなく杏が大金持ちの家の子供だったが、姉と妹が泣きながら杏から離れず、杏も自分の居場所を知る。

それから20年近く過ぎ、杏は25歳年上の会社役員と結婚して地元に戻る。夫と自分に媚を売るように会社の人達がやって来て、そこには美鈴の姿もあった。