「どこがいい?」 こっそり私が美鈴ちゃんに聞くと、美鈴ちゃんは引きつった顔で私を見る。 「私達がケーキ食べてる間、美鈴ちゃんはどこで立って見てる?」 美鈴ちゃんは手を滑らし ウェッジウッドの皿を割った。 「あら、それ夫のお気に入りなのよ。イギリスに行った時そろえたやつなのに」 美鈴ちゃんはその場で気を失った。 立たせておこうと思っていたのに 残念。 【完】