私の一日
学校に行く
美鈴ちゃんとずっと過ごす
学校が終わったら美鈴ちゃんを家まで送る。
自分の家に帰る。
以上。
美鈴ちゃんはおしゃべりだ。
先生の悪口も男子の悪口も女子の悪口も私に言いまくる。おしゃべり大会があったら、うちの県の小学生代表は絶対美鈴ちゃんに決定だ。自分の自慢はいっぱいするけれど、人を褒める事はなかった。
私の友達の悪口を言い出したので『それは違う』と言ったけど、すんごい顔で怒りだしてしまった。それだけならいいけれど、その友達に『性格が悪いんだって?ネチネチしてるって杏が言ってたよ』って、ウソばかりつく。友達は怒って私に『ずっと美鈴と一緒にいたらいい!』って言う。私は泣きながら『ちがうー』ってパニックになるだけで、上手に説明できない。そして友達に見捨てられて終わってしまった。
私も悪かったと思う。
友達がまだ私を仲間に入れて、美鈴ちゃんから離そうとしてくれたけど、私は家族でホームレスになるのが怖くて友達の所に行かなかった。だからみんなは私が好きで美鈴ちゃんと一緒にいると思ってたんだろう。
違うのに
違うけど
家族バラバラになって
ヤバくなるのは嫌なんだもん。