これからどうしようかな……
晴輝が見ていたノートは父親が亡くなってから行動したこと、かかったお金、弔問者の名簿など
叔父さんに言われたこと、葬儀場の人に言われたこと、準備するもの、びっしり書いていた
「ただいま」
晴輝はノートを閉じた
「おかえり」
「三ツ矢くん何か食べて薬を飲もうよ」
「うん」
「お茶碗はどれ?」
「大きいほう」
「はい、召し上がれ」
「いただきます」
晴輝は手を合わせた
「うん、おいしい」
「よかった、食べれて」
「あっ、お金出させてごめん、いくらだった?」
「レシートはこれだけど急がないよ、ある時でいいから」
「ご飯食べたら払う、待ってて」
晴輝は朝から何も食べてなかったのでおかわりもしてお腹一杯になった
「はい、薬」
薬を飲んで財布を持ってくる
「あっ、財布に入ってなかった、ちょっと待って」
父親の部屋からお金を持ってきた
「はい、ありがとう」
「ううん」
「あっそうだ掃除もしてくれてたね、短い時間にすごいと思った」
「軽くしただけだよ」
「家でも家事してるの?」
「まあ、人が来るから手伝わないとね(笑)」
「今度住職さんに法事のこと聞かなきゃ」
「バタバタ忙しいでしょ」
「うん、これからのことも考えないといけないしさ」
晴輝は部屋に戻ってノートを持ってきた
「なんか言われたこと書いていたらごちゃごちゃになっちゃって」
晴輝は雨愛にノートを見せた
「本当だ」
「親戚も少ないからあまり聞ける人もいないから叔父さんと話してするしかないんだけどさ」
「そうね、わからなかったらお父さんに聞くといいよ」
「明日帰りに寄ってもいいかな」
「いいけど部活は?」
「部活はやっぱり辞めようと思う
遠征費とかお金がかかるしバイトしなきゃ
家賃とかもあるしさ、昨日火曜日一緒に帰ろうなんて簡単に約束してごめん」
「そう、叔父さんはよくしてくれるの?」
「まあ、一応……でも子供三人いるし忙しいから自分で出来ることはしなきゃ」
「無理しないでね」
「ありがとう」
次の日晴輝は雨愛と帰った
お寺に着くとまずは二人で晴輝の父のお墓に手を合わせた
「こっちだよ」
雨愛の後ろをついていく
「この部屋で待ってて、お父さん呼んでくるね」
襖が開く
「こんにちは」
「こんにちは、すみません、法事の相談なんですが」
二人は話し合いをした
雨愛は庭の掃除をしていた
晴輝は話を終えて雨愛に手を振って帰っていった