こんなに学校へ行けない日が続くと、自分の学習進度が気になってくる。
登校できるようになったらすぐ、この山のような宿題のテストが待っているんだろうな、とか、みんなは親にテキスト買って来てもらって自分でちゃんと勉強しているんだろうか、などと考えると不安で仕方がない。
でも、おばあちゃんに本屋さんへ行ってテキストを買ってきて、なんて頼めない。
おばあちゃんは私を大事にしてくれている。これ以上の無理は言えない。
私と優理君は、その後もずっと毎日連絡を取り合っていた。
節電のため、毎日お風呂を沸かせなくなってからも、おばあちゃんは八時までにおやすみの挨拶をして、自分の部屋へ戻ってラジオを聴いている。
私達の電話タイムを邪魔しないという、おばあちゃんの気遣いが嬉しい。
情報が非常に統制されていて、サミットまでの間、とにかく政府用に電波や電力を回すよう指示された。
今まで辛うじて使うことができた、有線でのインターネットの閲覧すら重すぎてできなくなっているという話も、優理君から聞いた。