「そういう謙虚で控えめなところがいいのです……って、前にも言った! ホント、よく言えば謙虚、悪く言えば自己肯定感低すぎ! 俺が一生かけてその自己肯定感と自己有用感の低さを叩き直してやるから覚悟して」

「本当に?」

「そう。待ってろ。あっという間に一人前になってやる。そして、思い知らせてやるんだ。育った環境じゃなく、自分の努力次第で、人は幸せになれるんだってことを」


 優理君は強い。

 彼だって色々あったはず。

 それなのに、きっちり勉強して自分の進路を実現させて、自信をもって生きている。

 私はどうだろう。

 これから先、優理君からいい影響を受けることで、私も自信をもって生きていけるようになれるだろうか。

 それを、これから一生かけて、積み上げていくのかも知れない。

 綺羅星という名にこめられた願いを実現するために。