そう伝えようとしたのだけれど、優理君がそれを遮った。

「何もなくていいって。別に綺羅からのプレゼントが欲しいっていう訳じゃないし」

「いや、そうだとしても私の気もちが収まらないっていうか……」

 そこまで話したところで、優理君がまた私の話を遮り、いたずらっぽい笑みを浮かべてこう言った。

「じゃあさ、綺羅が学校を卒業して就職したら、初めての冬のボーナスで俺に何かプレゼントして」

「え? そんなのいつになるかわかんないよ!」

「いつかはそうなる。だからそれを約束するんだって」

「だけど、かなり先になっちゃうかもしれないよ?」

「……だから、それを狙ってるんだって。いい加減気づけよ」

「???」

「ま、そういう訳で。遅いから家まで送るよ」

「あ、ありがと。プレゼントももらって、家まで送ってもらって、何かすごく申し訳ないな~と思ったり」

「いいから。それより、今日もまた、流れ星が綺麗だと思わないか?」