一花にそう断言されてしまい、会話を全部聞いていた一樹君とおばさんからは熱烈な応援をしていただき(?)、結局私だけで守屋家へ行くことになってしまった。
北海道の学校は、クリスマスイブ=終業式ということが多い。
今年もクリスマスイブと終業式が重なった。
つまり、クリスマスイブと冬休み開始という二つの嬉しい要素が混ざり合う、子どもにとっては最高の日となる。
学校が終わってからすぐに病院へ向かい、おばあちゃんの病室へ。
おばあちゃんは、まだ目を覚まさない。
倒れてからもう、一か月が過ぎた。
毎日病院へ通っていても、私にできることはマッサージと呼びかけのみ。
病状はほとんど変わらない。
変わったことと言えば、おばあちゃんの頬が、だんだん痩せてきたこと。
髪の毛の根元に白髪が目立つようになったこと。
背中の一部に、床ずれができてしまったこと、だろうか。
今日も手をゆっくりマッサージしながら、耳元で歌を歌う。
「おばあちゃん、今日はクリスマスイブだから、クリスマスソングにするね」
