次の日、朝食を摂りながら一花に聞いてみた。

「ねえ、明後日のクリスマスイブ、何か予定はある?」

「うーん、あると言えばある、ないと言えばないって感じ」

「それ、どういうこと?」

「家族で過ごすクリスマスイブ、というのは女子高生のクリスマスイブの予定に入れるべきか入れないべきか……」

「……入れてもいいと思いますが」

「そっか。じゃあ、予定ありで。綺羅は守屋君と?」

 ちょっと、そういうことをおばさんと一樹君の前で言うのはやめて欲しい。

 だけど、時間もないので仕方なく昨日の会話の内容を伝えることにした。

 すると。

「それ、私と松本君は行かない方がいいやつね」

 ニヤニヤしながら言われた。

「そんなことないと思うよ。大勢の方がきっと楽しいし……」

「あのさあ、私も松本君も後で守屋君から恨まれたくないの。だから今回、綺羅はひとりで守屋君の家に行きましょう! 松本君には私から言っておくから」