少し、考えたような間があった。

『今のところ、特にない。家族でクリスマス、かな』

「そっか。賑やかそうでいいな」

『良かったら、来る?』

「ええええええっ!」

 今まで、松本君達と何度か遊びに行ったことはあった。

 だけど、クリスマスパーティーとなれば話は別だ。

 他のご家族と一緒になんてそんな……とても恐れ多い!

『そんなに驚かなくても。航と小谷さんも呼ぼうよ』

「そういうことなら行きます!」

『じゃあ、何も用意しなくていいから、手ぶらでおいで』

「うん。楽しみ~」


 ……手ぶらで、と言われたものの、そういう訳にはいかないだろう。

 だけど、クリスマスイブまであと三日しかない。買い物に行く時間的・金銭的余裕もない。

 他の二人がどうするのか、合わせてみようと思ったけれど、もしかしたら二人は行けないかも知れないし……それに、主催者への気遣いは別、のような気がするし。

 ……いや、何だかんだ言っても、私は優理君に何かプレゼントしたいのだから、素直にプレゼントを渡せばいいだけだと思った。