夕食と朝食は一花の家で、一花の家族と一緒に食べることになっていた。
夕食づくりは当番制にしてもらい、私も今まで通り、一食分まるごと任されることもある。
一花のおばさんは、仕事の関係で朝や夜、家にいないことも多いので、私が作る食事を喜んでもらえた。
ちなみに一花は料理が上手だ。
好き嫌いの多い一樹君のために、グリーンピースをこっそりつぶしてひき肉に混ぜたり、ゲームのキャラクターに似せたニンジンをカレーに入れたりと、私よりずっと手の込んだ料理を作っていた。
それでも、おばさんがいない時に毎回それをするのは大変だと思っていたらしく、私が作る和食中心の献立であっても、一花は大喜びで受け入れてくれた。
一樹君も、お肉よりお魚が好きらしく、どちらかと言えば魚料理が好きな私としては、残さず食べてもらえる献立を考えることにやりがいを感じていた。
夕食の片づけが終わったら、私は自宅に戻って朝まで過ごすことになっている。