親友の声援を受けながら、私は病院へ向かった。

 今日こそおばあちゃんが目覚めますようにと祈りながら。


 結局、その日もおばあちゃんの意識は戻らなかった。


 集中治療室そばの長椅子に座っていると、どうしても悪いことばかり考えてしまう。

 もしもこのままおばあちゃんが目覚めなかったら、私はどうなってしまうのだろう。

 まだ十八歳になっていない私は、多分また児童相談所へ送られるのではないか。


 だって、今更お母さんに連絡しても、冷たくあしらわれてしまうだろう。

 今でもはっきりと覚えている。

 あんたのせいで、私の人生がめちゃくちゃになったと言われたことを。

 四年生の私には、それがどんな意味なのか、理解することができた。

 私が生まれたせいで、お母さんは苦しんでいたんだと。

 私を見るのが、きっと辛かったんだろう。お母さんが幸せな人生を送るチャンスを、私が奪ってしまったようなものだから。