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あれから五十分ぐらい経過したところで、バスは四条通りを走っていた。いつのまにか僕は眠っており、バスの車内も気がついたらたくさんの人が乗っていた。

「平日の昼間なのに、京都の繁華街は人が多いなぁ……」

そうつぶやくと同時に、僕が乗ってるバスがバス停に到着した。いつの間にか満員になっていた車内も、前から順番に降りる。僕も、その人の流れに沿ってバスから降りた。

平日の京都の繁華街は、どこもかしこも人だらけだった。スマートフォンを片手に視線を落としながら歩いている人が多く見られ、耳にイヤホンをつけて音楽を聴きながら街を歩いている人も見られた。

ほんの数年前まではインターネットなんか僕には知らない言葉だったのに、今は情報化社会と言われている世の中だ。今の世の中、情報を活用するにもテレビから、インターネットに変わりつつある現代社会。

この京都の街の姿を見ると、スマートフォンは今の日本の社会生活の中で、必需品だと言うことがわかる。