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『4月10日《木》午前8時5分』



「まだ、美希さんは学校に来てないのか?」

僕が教室に到着したときには、まだ美希さんは学校には来てなかった。

毎回欠かさず続けて見ている好きな女性アナウンサーを見た後、すぐに僕は家を出た。そのせいか両親は目を丸くして驚いていた。

「まぁ。昨日もそんなに早くなかったから、もうすぐ来るだろう」

僕は眉を八の字にして、自分の席に座った。その瞬間、プツッという痛みが僕のお尻に感じた。

「いたぁ!」

お尻にチクりとしたまるで注射器に打たれたような痛みを感じて、僕はその場からすぐに飛び上がった。

「ははは」

「めっちゃ、おもろいやん」

「あんなバレバレのトラップに引っかかるとか、最高やな!」

昨日に続いて、どうやら僕はいじめのターゲットにされたらしい。

今、ここに美希さんがまだ学校に来てないことに安心した。