「しかし、友梨もよく気づいたな。いつから、気づいたんだ?」

首をかしげながら訊く、裕也。

「気がついたのは、夏ぐらいかな?誘っても私たちと全然一緒に帰らないから、美希の後をこっそりつけて見たんだ。そしたら、風俗で働いていることがわかったの。まぁ、ずっと怪しいとは思っていたけどね」

友梨は、口の端を吊り上げて笑った。

ーーーーーー仕方ないだろ。美希さんには、色々な事情があったんだ。後をつけて、美希さんの秘密をネットに晒すなんて………。

僕の視界は、いつの間にか滲んでいた。悔しくて悔しくて、涙があふれだす。

「友梨、ずっとお前のことが好きだった。美希よりも、お前のことが好きだ」

とつぜん、裕也がそんなことを言って友梨のことを抱きしめた。まるで、告白のようだ。

「うれしい。私、その言葉をずっと待ってたんだよ」

友梨の瞳から、一気にうれし涙がこぼれた。

「友梨、ずっと好きだった。ほんとうはもっと早く告白したかったけれど、美希がいたから告白できなかったんだ。ごめんな」

「私も、裕也のことが好き。ずっと、好きだった。同じ気持ちだった。こうなれて、うれしい」

友梨は顔を赤くして、潤んだ瞳で裕也を見つめる。

「じゃ、この恋は二人だけの秘密だな」

「うん」

そう言って裕也は、また友梨を抱きしめた。

「………」

僕は信じていた友だちに裏切られ、ショックのまま家に帰った。