「俺も、友梨と二人になれるときをずっと待ってたんだよ。

裕也が頬を赤らめながら、友梨を見つめる。

ーーーーーーなに言ってんだ、こいつら。うれしい?このときをずっと待ってた?美希さんの死に、悲しんで泣いてるんじゃなかったのか?

僕はかすかに開いてる教室のドアから、二人の姿を見た。その二人の様子はまるでカップルのように見え、とても悲しんでいるようには見えなかった。あの友梨の涙も、うれしくて泣いているように見える。

ーーーーーーどういうことだ?

僕の額から、冷たい汗が流れた。

「しかし、未来もバカだよね。美希の悪口を匿名掲示板サイトに書き込んだ犯人を未だに必死で探しているようだけど、その犯人、私なんだから」

「えっ!」

僕は、友梨が言った言葉が理解できなかった。ただただ、冷たい汗が流れる。