『3月4日《火》午前6時30分』



「誰が、こんなひどい書き込みなんかしたんだ」

僕はインターネットから、掲示板サイトの書き込みを見ていた。

美希さんの書き込みはその一件だけで、液晶画面を上下にスクロールして探したが、他は書かれていなかった。

「どうして、バレたんだ………?」

僕は、怪訝そうな表情を浮かべた。

僕は約束を守っていたはずだし、これまで順調だった。

ーーーーーーなのに、どうして………?

僕は、ぎゅっと唇を噛みしめた。

白い食器の上に乗っているきつね色のトーストが香ばしい匂いをさせて僕の鼻腔をくすぐるが、今はどんなおいしい料理を出させれても食べる気にはなれなかった。