『4月9日《水》午前7時43分』



乗った停留所のバス停から三つ目のバス停で、僕は時間とともに混雑した車内を歩いて前のドアから降りた。

「ふぅ」

口からため息が自然と漏れたのと同時に、僕の乗っていたバスのドアが閉まって発車した。

ここまで来たら、僕と同じ制服を着て歩道を歩いている学生の人たちが数人見えた。自転車を乗っている人の姿も見られ、道路にもトラックや軽自動車が走っている姿が見えた。

「バレずに三年間、やり遂げる。秘密にしとけば、大丈夫だ」

そう自分に言い聞かせるも、僕はどこか不安な気持ちもあった。