店内と比較すると、やっぱり外はジリジリと暑い。風も吹いておらず、街の気温もどんどん上昇している。

澄み渡った抜けるような夏の青空には、大きくて厚い白い雲が流れている。

「しかし、暑い」

僕はコンビニで買った、棒付きのチョコアイスを袋を両手でやぶった。そして、チョコアイスの上部の端の部分をかじった。

暑さのせいなのか、コーティングされた外側のチョコの部分がすぐに溶け出す。

「うまい」

僕は全部食べた後、バス停に向かった。バス停には日傘をさした若い女性と、外国人観光客数名いた。

「ラッキー、ちょうど来た」

僕がバス停に着いたとき、乗る市バスが走ってやってきた。

後ろのドアが開き、バス停で待っていた人たちが順番に乗車する。それに続いて、僕も市バスに乗車する。市バスの車内は温度設定を低めに設定されていたのか、少し肌寒く感じた。

僕は空いていた座席に腰をおろした。それとほぼ同時にプシューッという音が鳴って、後ろのドアが閉まった。そして、バスが発車した。