「それと、アイスだよな」

手に取ったペットボトルの炭酸飲料水を握りしめたまま、アイスコーナーへと移動した。

たくさんのアイスが冷凍されており、冷たい冷気がかすかに立ち込めていた。

「これにするか」

たくさんのアイスの中から、僕は棒付きのチョコアイスを手に取った。そして、レジに向かった。

「二点で、四百三十円になります」

コンビニのアルバイト店員の若い女性が、無愛想に言う。

僕は無言のまま、会計皿に五百円玉を置いた。

「七十円と、レシートのお返しです。ありがとうございました」

最後まで無愛想のまま、レシートとお釣りを僕に手渡した。

僕は購入した商品を手に取った後、白い小さなカゴの中にレシートを入れてコンビニの外に出た。