「どういうこと?」

優太は、不安そうな表情で私に訊いた。

「だから、私のすべてを受け入れてくれるのかって訊いてるの?」

私は少し困った顔をして、優太の澄んだ瞳を見つめて言った。

「え、え?」

優太は私の質問に訳がわからないのか、さっきから同じ言葉を言っている。

「どういうこと?」

優太が、心配そうな声で私に訊いた。

「あのね。実は私、風俗で働いているの」

正直に言った私の言葉を聞いて、優太はまた「えっ」と言った。

ーーーーーー優太、嫌いにならないで。私には汚い部分もあるけれど、優太のことが好きだったから正直に告白したんだよ。

私は、心の中でそう強く祈った。

「なんだよ、梢。そんなの全然関係ないし、気にしないよ」

「えっ!」

私の祈りが神様に届いたのか、優太はパタパタと手を振ってやさしく笑った。