「いや、わからないなぁ。なんでそこまでして、友人のためにタイムリープするかな?」

「うるさいわね!子供のくせに、知ったようにてきとうなこと言わないでよ!」

「なに!」

私は、怒り声を上げた。それを聞いた神様が、不機嫌そうな顔を浮かべる。

「あんたは、楽でいいよね。上から他人の人生を見下ろして、いちゃもんつけてたらいいだけなんだから!」

私は、まくし立てるように言った。

「いい加減にしろ、女。誰に向かって、言ってんだ!」

神様がむっと眉を寄せ、私の頬をパチンと平手打ちした。

「イタッ!」

頬に痛みを感じた私は、痛そうに顔をゆがめた。

私の頬から涙が流れた。でも、その涙は痛くて流した涙ではなかった。幸せになれず、心が痛くて流した涙。

「泣いたからって、意味ないからな」

神様は、冷たく言い放つ。