「俺は、好きな梢と二人だけがいいんだ。詩織よりも、好きな梢と一緒にデートがしたいんだ」

ーーーーーードクッ。

真剣な表情を浮かべた彼にそう言われて、私の鼓動がますます加速する。

ーーーーーーこれって、彼からの告白？夢じゃないよね。

私は心の中で自問自答を繰り返し、ずっと好きだった彼からの告白にドクンと心臓が大きく跳ねた。

「私も、ずっと優太のことが好きだったの」

私はうるんだ瞳で、頬を赤らめながら初めて彼の名前を呼び捨てにして想いを告げた。

「ほんとうか？」

彼は顔を真っ赤にして、私を見つめる。その顔は、うれしそうな顔をしていた。

「うん、ほんとう。私も、優太と一緒にデートしたい」

頬を赤くして、私は自分の想いを彼にぶつけた。

「梢、大好きだ」

優太はそっと私の頬に触れて、ほほえんだ。

ーーーーーードクッ。

また、私の心臓がドクンと跳ねた。

いつ実るかわからない苦しい片思いが実って、私は涙が出そうになるぐらいうれしかった。