私は優太に昼食をおごってもらい、空いている席に向かい合わせで座った。付き合っているのだろうか、食堂には学生の男女が一緒のテーブルで食事をしている光景が見られた。それを見るとなんだか私たちも付き合っているようで、さっきよりも心臓の鼓動がさらに激しくなるのを感じた。
ーーーーーーどうしょう?優太君と二人で食事だなんて、緊張するよぉ〜。
私は優太におごってもらった、白いテーブルの上に乗っているカレーライスを食べながらそう思った。
「犯人、捕まってよかったなぁ」
「えっ!」
カレーライスを食べていると、突然、優太が私の目をまっすぐ見て言った。
ーーーーーードクッ。
彼と目が合って、私の心臓がドクン跳ねた。
「そ、そうだね」
私は緊張した表情を浮かべながら、小さな声でそう答えた。
「俺、清水のこと心配してたんだ。もし、この犯人が捕まったら、俺はもう、清水と会えないような感じがしてたんだ」
「えっ!」
私の目の前にいる優太が、目を細めてしんみりと言った。その言葉を聞いた私は、思わず驚いた顔をした。
「でも、犯人も捕まったし、ほんとうによかったよ」
そう言いながら優太は微笑んで、カレーライスを食べた。
「優太君………」
LINEの文面どおり、彼が私を心配してくれていたと思うと、涙腺がゆるんだ。