「でも、ほんとうに犯人捕まってよかったよ。まだ死にたくないし、好きな人と一緒にいたいから」
好きな人のことでも思い出したのだろうか、そう口にした詩織の頬がかすかに赤くなった。
「おはよう」
そのとき、山田優太が講義室に入って来た。
ーーーーーードクン。
「優太君………」
彼を見ると、私の鼓動が激しくなる。
詩織の好きな人はわからないが、彼が私の好きな人だ。
「おはよう、優太」
軽く右手を上げてあいさつをする、詩織。
「おはよう、優太君」
彼女に続いて私もあいさつをするが、詩織のように彼を呼び捨てにすることはできない。
ーーーーーーこんなに好きなのに。
いつ実るかわからない片思いが日に日に肥大化していくのと同時に、なんとなくだか切ない気持ちにもなった。
好きな人のことでも思い出したのだろうか、そう口にした詩織の頬がかすかに赤くなった。
「おはよう」
そのとき、山田優太が講義室に入って来た。
ーーーーーードクン。
「優太君………」
彼を見ると、私の鼓動が激しくなる。
詩織の好きな人はわからないが、彼が私の好きな人だ。
「おはよう、優太」
軽く右手を上げてあいさつをする、詩織。
「おはよう、優太君」
彼女に続いて私もあいさつをするが、詩織のように彼を呼び捨てにすることはできない。
ーーーーーーこんなに好きなのに。
いつ実るかわからない片思いが日に日に肥大化していくのと同時に、なんとなくだか切ない気持ちにもなった。