「タイムリープは、何回でもできるの?」

私は、神様に指をさして訊いた。

「バカか?何回もできるわけないだろ。できる数に限りがある」

神様は、怒ったような口調で私に言った。

「タイムリープできる数は教えられないが、できなくなったら、そのペンダントはお前自身にも見えなくなる。つまり、持ち主の私の所に返してもらうことになるっていうことだ。そうなると、もうタイムリープはできない。もしもこれ以上不幸な人生だったとしても、お前はその先の人生を歩まなければならない。わかったな?」

「うん」

神様の説明を聞いて、私はうなずいた。そしてハートのペンダントを受け取り、首から下げた。

神様からもらったハートのペンダントが、私が動くと同時にかすかに左右に揺れる。

「じゃあ、願え」

「うん」

私はハートのペンダントを右手で握りしめ、戻りたい時まで願った。

「……」

「……」

しかし、数秒経っても、なにも起こらなかった。