「清水美和子さんは、三階の三0一の個室で入院されています」
若い事務職の女性は母親が入院している病室をパソコンで調べ、私に伝えた。
「ありがとうございます」
私は、ペコリと頭を下げて母親が入院している三階の三0一の病室に向かった。
エスカレーターで三階まで上がり、クリーム色の廊下を歩く。突き当たりを右に曲がると、母親が入院している『三0一』の病室が見えた。
「お母さん」
つぶやいた私の声は、かすかにふるえていた。
ケンカして家を出て以降、母親とはれんらくすらしてなかった。久しぶりに母親と対面すると思うと、私は少し怖かった。
私は数メートル先に見える、『三0一』の病室まで足を進めた。冷たく感じるスチール製のドアノブを右手で握って、私はスライド式のドアを開けた。
大部屋と違って広さはそんなになかったが、反対に病室から設けられた静かな個室部屋が私の部屋に映った。正面に見える、窓辺のレースの白いカーテン越しから日差しが差し込んでいた。
若い事務職の女性は母親が入院している病室をパソコンで調べ、私に伝えた。
「ありがとうございます」
私は、ペコリと頭を下げて母親が入院している三階の三0一の病室に向かった。
エスカレーターで三階まで上がり、クリーム色の廊下を歩く。突き当たりを右に曲がると、母親が入院している『三0一』の病室が見えた。
「お母さん」
つぶやいた私の声は、かすかにふるえていた。
ケンカして家を出て以降、母親とはれんらくすらしてなかった。久しぶりに母親と対面すると思うと、私は少し怖かった。
私は数メートル先に見える、『三0一』の病室まで足を進めた。冷たく感じるスチール製のドアノブを右手で握って、私はスライド式のドアを開けた。
大部屋と違って広さはそんなになかったが、反対に病室から設けられた静かな個室部屋が私の部屋に映った。正面に見える、窓辺のレースの白いカーテン越しから日差しが差し込んでいた。