私は、友達とケンカをしてしまった。
それは、とても酷い裏切りで、心は大いに抉られた。
『こんな事に成るなら関係が見て直ぐ分かれば良いのに!!』
涙が枯れ果てそうな勢いで泣いていたのにも係わらず、涙が止まった。
それもその筈だった。
何と、小指に、何種類もの糸が絡まっていたのだ。
『え…そんな…まさか…』
感触がない。
感触がない糸…
感触がないし、こんなに有っても触れない糸…
なのに小指に、絡まる糸…

浮かんだ考えと情報を集める。
点と点は繋がり、線となり…

一つの答えが導き出された。


この糸は、運命の赤い糸の色違いと言う事だ。
それから、何年間か生きてきて、私はその糸の色の法則等に気がついた。

緑は友達
黄色は親友
紫は嫌い
青は大嫌い
ピンクは片想い

そして、赤は勿論…

運命の赤い糸
私は、ぼーっとしていた。
好きな人の元クラスで、好きな人の元担任の授業をうける。
何だか不思議な気分だった。
マンモス校の分離、そして、好きな人との別れ。
何だか心を異常に抉られたような、何だか、痛くて寂しい気持ち。
友達も居なくて馴染めないクラスで、私は窓際を見つめる。
すると…
『…』
小指に糸が増えていた。
赤い糸。
しかも、凄く真っ赤で鮮やかな糸。
既婚者の先生(今の担任など)からも見える糸。
これは…結婚を意味する特別な赤い糸。
私は、学活の余った時間で読書をしていたのだが、固まった。
(一体、誰と繋がっているの?…)
そりゃ、そう思うのが当たり前だ。
運命の恋の相手。しかも、結婚が前提。
糸は未来を現す確実な物。
どうやっても、どうあがいても、結婚は確実。
誰だと思わない方がおかしいのだ。
私は、その糸の先を学校帰りに辿る事にした。
(あれれ?もしかして、水梛中に続いてる?)
水梛(みずなぎ)中学校。
それは、今年から新しく出来た学校。
私が通っている虹傘(にじがさ)中学校から去年、分離して出来た学校だ。
友達もあっちに行った人が居て、少しだけ寂しかったな…
何て事を思い出していると…
『『あ…』』
私が歩いていた道の、進行方向から来た、とある男子と視線が重なった。
そして、私達は相手の小指と顔を交互に見る。
『まさか…見える…の…か?』
『う…うん…』
私達は固まった。
まさか、同じ能力を持つ人が居るとは思わなかった。
そんな事、考えた事は無かった。
存在に気付かなかった。
しかも…相手が…
“片想いの相手”で、今も“好きな人”。
『お前…糸の色…』
クラスで、さっき、私がふと思い出した彼は困ったような青ざめた顔をして言った。
『だよ…ね…ははっ…』
まさか過ぎて、乾いた笑いが出てくる。
人間、感情が高ぶると、元がどんな感情でも笑うと言うのはこういう事か。
『なぁ…その…あれだ…えと…
話し合いしよう…いや、作戦会議しよう…』





そして、彼とのnot結婚作戦会議は始まった。

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