「別に……」

無愛想に答えて、視線を逸らす。

「宮坂が降りる駅どこ?」

続けて問いかけられて、やっぱり無愛想に5つほど先にある駅の名前を答えると、冴島先生がふっと息を吐くように笑った。

「残念。俺も同じ」

同じ……? 最悪。

正直な感情を隠しきれず、深いため息が漏れる。

それを聞いた冴島先生が、あたしの横でまた息を吐くように笑った。