「連絡する。卒業しても、絶対」 涼太に向かって吐き出したその言葉に、精一杯の想いを込める。 あたしの言葉を聞いた涼太は、しばらくぽかんとした顔でこっちを見ていた。 だけどそのうち、何かを悟ったように口元を緩めて満足気ににこっと笑う。 「あー、待ってる」 涼太の金にちかい茶色の髪が、春の太陽の光を浴びて輝く。それが、とても綺麗だった。