それどころか、みんなあたしに冷たい眼差しを向けてくる。

そんな友人達の傍で、真っ赤に目を腫らしたミワが俯いていた。

状況はよく飲みこめないけれど、何となく嫌な予感がした。

「あの、どうかしたの?」

おずおずと遠慮がちに問いかけると、ミワが急にばっと顔を上げて真っ赤な目であたしを睨みつけてきた。

「裏切り者!!」
「え?」

何の話────……?

事態がよく飲みこめないまま、それでも不安な面持ちで首を傾げると、友人の一人がミワの肩を支えるように抱きながら冷ややかな声を出した。

「紗幸希ちゃん、ミワに協力するって言ってたよね」
「うん、言ってたけど……」
「嘘つき!」

友人たちに肩を抱かれたミワが、真っ赤な目であたしを睨みながら言葉を遮る。