8/28に迎えにいきます。それまで預かってください。要約すればこんな文面だ。預かってほしい事情も書かれていない。女の子のプロフィールも書かれていない。肝心なことが抜けている。胡散臭い。いかがわしい。手紙を読んだ人の大半はそう感じ、読んだ先から断る理由を考えるはずだ。少なくともボクはそうだった。

 その結果、何軒目かは分からないがブシはボクの家にたどり着いた――と考えたところで、ボクの脳みそがそれを全力で否定した。

 あまりに非効率過ぎる。いつになったら匿《かくま》ってくれる人が見つかるのかも分からないし、何よりあまりにもリスキーだ。