客間は畳敷きの和室で8畳の広さ。床の間もあり、掛け軸もかけている純和風の部屋だ。価値までは定かではないが、素人目には高そうな壷も置かれている。

 ここは父親のお気に入りの部屋だから、触らずにしておきたい。

 2階には3部屋。内訳としては、父親の部屋とボクの部屋が各1つずつ。

 そうなのだ。1部屋空いているのだ。ボクはその部屋を使って欲しいと、何度もマユにもブシにも進言したのだが、二人とも階段を上がるのを嫌がった。