自らの叫び声で夢が中断されるように目を覚ました。夢の世界に現実がカットインしたようで、何を叫んだのかも分からない。


けれど見ていた夢が悪夢だったことは明白だった。


枕元のスマホを確認すると日曜日の朝8時半。


混乱した頭で引っ張り出すように今日の予定を思い出す。


日曜日は確か愛美とデートの日だ。


遅刻は厳禁。
今日は制服姿じゃない白いワンピースの愛美とデートだから。

しかし、まだ時間には余裕がある。

悪夢のせいか眠りが浅かったからか、
俺は油断をして二度寝をしてしまった。