だけど… そんな風にタカを括っていた俺が間違っていたらしい。 そんなはずは無かったのに。 愛美の家の最寄り駅。 夕日が差し込む駅のホームで、 黙りこんでいた愛美が俺に言った。 「ごめんなさい。健吾くんのこと分からなくなっちゃった。もう健吾君のこと信じられない」 「え?それは、どういう」 「私、もう健吾くんと付き合えない」 そう言って改札に向かう愛美の後ろ姿を呆然と見ることしかできなかった。