グループごとに分かれ、
見つけた宮に早速話しかけた。


「おはよ、宮。」

「何。なんかいつもよりテンション高いな。
修学旅行ってなったらお前でもそうなるのな。」

宮は小声で私に悪態をついた。

「ふふっ、宮、高いところ苦手なの?」

「っ!!?そ、それ誰から…!」

「結。結は平塚くんからだって。
ねぇねぇ、屋上では我慢してたの?」

「それにテンション上がってたのかよ。
ホント、クズだな。」

「宮も可愛いところあるじゃん。」

「うるせぇ。」


まだ飛行機を引きずっているのか、
いつもより反撃が弱い。

ホント、今日はなんでそんなに可愛いの?


「宮くん、円!行くよ~!」


結に呼ばれ、私と宮も歩き出した。


北海道を宮の隣で歩いてる。

そのことがなぜか無性に楽しくて、嬉しかった。