「今日はみんなの安否確認と、
せっかくだし休み明けにある修学旅行の準備な。」
その言葉に、クラス中がザワザワとし始めた。
「男女6人で適当にグループ決めて、
黒板に書いておいてくれ。
あとは実行委員に任せる。」
先生はそう言うと、教室の隅に引っ込んでしまった。
実行委員の司会のもと、すぐにみんなが班決めのために歩き回り始めた。
「円っ!」
「結!班…一緒に!」
「もちろん!楽しみだね、修学旅行。」
結が同じ班になってくれてひとまず安心する。
でも、もう一人女子の確保と男子との合併が問題だ。
男子…。
なんとなく宮の方に視線を向けると、
周りは既に女子の壁。
宮は無理だろうな。
きっと平塚くんも同じ班なんだろう。
そりゃ人気だ。
そんなことを考えていると、
後ろからちょんと肩をつつかれた。