「円ちゃん、今日いつにも増して可愛いね!」

「え…あ、ありがと。
結にいろいろやってもらったんだ。」

「へぇ~。」


平塚くんは私に結構近い距離まで顔を近づけてきた。

なんか…距離ちか…

ど、どーしよ…

「おい、徹。」


その時、宮が平塚くんを呼んだ。


「何?」


おかげで平塚くんとの距離も離れることになる。

助かった…。


宮は平塚くんと楽しそうに屋台の商品の話をしている。


結のところに戻った方がいいのかな…。

あ、でも結、他の男の子と話してる。

あそこに割って入ったら、空気読めなさすぎだよね…。

京子ちゃんも他の男子と盛り上がっているみたい。

だからって、宮たちの会話に入れるほどコミュ力ないし…。


仕方がないので、私はしばらく一人で歩いていた。