「あ、もしかして高山さんも宮くんのファン?」
「今度勉強教えてもらおうよ!」

「……い。」

「え?」

「いい!」


私の剣幕に、女子は呆然としてる。

宮は爽やかな表情を崩さない。


気持ち悪い。

イライラする。


「だって…高山さんも宮くんのこと、
クラスメイトとして好き…だよね?」


"好き"?

私が…宮を…?

『俺のこと、絶対好きになるな。』


「誰がこんなクズ!!だいっきらいだよ!」


私は言ってしまった言葉にハッとなり、
三人の顔を見ないまま教室の外に飛び出した。