「ねぇ、宮くん!
今度新しくできたスイーツビュッフェ行かない?」

「俺も行きたかった。
"みんな"で行こう。」


こいつは俺のこと狙ってるぶりっ子。


「おい、宮。
宿題のここ、写させてくんない?」

「今回だけだぞ。」

「ありがとうー!まじ神だわー!」


自分でなんの努力もしない能無し。


「恭介くん。
私がこの間買った浴衣!着てみたのー。
可愛くない?」

「お、ほんとだ!かわいい!」


浴衣がね。


ほんと、どいつもこいつもアホばっか。
バカばっか。つまんねぇやつら。


「宮はお祭りいく?」


俺はにっこりと笑顔を返した。


「もちろん、行くよ。」