現在放課後。
机に入れられたメモに、
放課後図書室に来いと連絡があった。
正直死ぬほど行きたくないけど、
さすがにあの録音をバラまかれたらヤバい。
男子にも女子にも好感を持たれるために、
このキャラを辞めるわけにはいかないのだ。
今回ばっかりは油断してた。
完全に浅はかなミスだ。
今日、平和にこの馬鹿げた話を取り消せなかったら、強行策に出てもいい。
証拠がなきゃ、こっちの勝ちだ。
なんとしてでもスマホを奪い取ってやる…。
そんな作戦を考えながら図書室を訪ねると、
そこにはまばらに人がいた。
まさかこんな中で話さないよな…。
そう思っていると、
本棚の影からそっと手招きされた。
素直にその手の主のもとへ行くと、
案の定高山だった。