「俺らが主にお話ししたいのは、こっちの子なんだけど。
お前みたいなブスははなからオマケ。
調子のんな。」
そいつはそう結に言い放つと、仲間と一緒にゲラゲラと笑った。
「ね、君。君の方が可愛いからさ。
俺らと話そうよ!」
男が私の腕を掴み、強い力で引っ張った。
結が…ブス?
何言って…
引っ張られて体の向きが変わり、
結の表情が視界に映った。
「っ…!」
俯きながら唇を強く噛んでいた。
結の辛そうな顔…。
私が一番見たくなかったもの…
「ねぇ、名前なんて言うの?」
「ぃは…じゃない」
「え?」
「結はブスじゃない!!
私が生きてきた中で一番可愛い、誰より尊敬してる親友だ!」
私はそう叫び、持っていたカバンで思いっきりその男の頭を殴った。