「何調べてるの?」

「『ダブルデート 友達』でググったら、
最初に出てきたの。遊園地!」

「遊園地…!?」

「そう。平塚くんにも協力してもらってさ、
別にいきなり告白なんてしなくて良いから、
宮くんとの仲、少しでも進展するきっかけにしようよ!」

「結…。
うん、ありがとう。」

「じゃあ退院したら計画始動ね!」

「計画始動ってなんかカッコいい…ふふ」


***

てな具合で、私は宮と楽しくお出かけするため、
あわよくば関係を進展させるために遊園地計画を進行している。


日曜日に向け、
・可愛い服の調達
・ナチュラルメイクと可愛い髪型の研究
・遊園地での宮ドキドキ作戦の計画
・体調を整えること
を、結と協力しながら遂行中。


まぁ難しいことにはこだわりすぎず、
宮たちと遊園地を楽しめたら私はきっと満足だ。

「円!じゃあ明日7時に家行くからね!」

「うん、ありがと…。」

結の気合いの入り方は尋常じゃないけど…
そんな風にキャッキャ言えるのも幸せなことだ。


どうか明日は一歩でも前進できる一日でありますように。

私は布団をかぶり、宮にもらったイヤリングを
握りしめて目を閉じた。