「結、あ、あの!!」

「ん?」

私にとっての宮は睡眠薬でも友達でもないなら何か、考えて導きだした答え。

「わ、私…
宮のこと好きかも。」

「へ。」


言った…!!

勇気を出して絞り出した言葉に、
結はポカーンとした顔を浮かべるだけだ。


「ゆ、結?」

「す、好きって…ど、どーゆう…」

「恋愛の…好き。」

「っっっっ!!!!!やったぁあぁああ!!」

「!!?」


いきなり大声を出した結を通りすがりの看護師さんが鋭くにらむ。

結は謝るのもおざなりに、
私を痛いくらいに抱きしめた。


「結!?」

「嬉しい…!嬉しいよ。」

「アハハ…
結、私と宮のことくっつけたがってたもんね。」

「それだけじゃないよ。
苦しそうだった円を見てたからこそ、
恋とかに前向きになってくれて嬉しいの。」

「結…」


私も結を抱きしめ返す。

こんなに私のことを心配してくれる友達に出会えて、私最高に幸せだ…。


「ありがとう、結。」

「へへっ…」

「でも意外。
腹黒い宮を知って、結はもう宮をおすすめして
こないと思ったのに。」

「え~。円には宮くんくらい癖のある人の方が
楽しいと思うな!むしろ前よりおすすめ!」

「ふふっ、さすが結。よくわかってる。」

「んも~!可愛い!
今すぐ宮くんここに連れてきたいのに~!」

「ハハ…」


私は結を抱きしめていた腕をほどいた。

苦笑いをする私の顔を見て、結は首をかしげた。