「結、ごめんね。
本当に大したことないの。」
「そんなわけ…」
キーンコーンカーンコーン…
結の反論はチャイムにかき消された。
私は自分でも不自然だとわかるくらい無理矢理
笑って見せた。
でも、結の表情は晴れないまま、
仕方なく自分の席に戻っていった。
ちゃんとけじめはつける。
これ以上宮に嫌われたくないから…
だから契約関係も今日で終わりにする。
もともと話したこともないクラスメイトに
添い寝を頼むこと自体難があったんだ。
自分の力で不眠症を乗り越えなくちゃ。
じゃないと…私はいつまでたっても変われない。