あのあと、私は自分の部屋に勝手に帰った。
最初はガミガミ言ってた結も、
私の無反応な様子を見てすぐに察して、
それ以上何も言ってこなかった。
3日目はもともとクラス全体での行動予定だったから、宮と話す必要もなく…
私は東京に帰ってきた。
***
修学旅行が明けた月曜日ーー
眩しい朝日の中、私は目を開けた。
「はぁ…」
今日も眠れなかった。
帰ってきてから土曜日、日曜日とずっと夜眠れていない。
体調は最悪。
2日間、昼間に出掛けた図書館でうつらうつらしただけだ。
宮に夏祭りでもらったイヤリングを見ても
もう眠れない。
辛い気持ちにしかならなかった。
学校に行かなきゃ。
お父さんを心配させてしまう。
いつも通り朝御飯を作り、
お父さんが起きてきた頃、
自分はもう食べたと言って家を早めに出た。